キルギス共和国
ちょこっとお国紹介
キルギス共和国は、中央アジアにあり中国の西、カザフスタンの南に位置する内陸国。
首都はビシュケク。
国土の面積は日本の約半分で、人口650万人ほどの小さな国です。
国土の9割が山岳地帯で「中央アジアのスイス」と呼ばれ、美しく雄大な自然が多く、古くからシルクロードが通過する地帯でもありました。
もともと人々は、羊や馬とともに移動する遊牧活動を行い、「馬は人の翼」ということわざがあるほどでしたが、旧ソ連による定住政策により、今ではあまり見られなくなりました。
亜寒帯湿潤気候、高山気候で、夏は暑く、冬は寒いですが、年間を通じて晴れている日が多く、雨が少ないのが特徴です。
キルギス系、ウズベク系、ロシア系など多民族が居住し、イスラム教が主な宗教ですが、キルギスには、何だか日本人と似た顔つきの人が多く親しみを感じます。
1991年にロシアから独立し、農業・畜産業・鉱業を主としていますが、経済は停滞しています。
ここがすごいぞ、キルギス!
キルギスの最高峰はポベティ山 7,439mです!
中国とキルギスの国境に連なる天山山脈にそびえています。
ちょっとおもしろ豆知識
キルギスは、あの有名な三蔵法師が、中国からインドへ向けて仏教の研究へ行く際に通った場所としても知られています。
天山山脈を越えて、イシク・クリ湖を通ったことは、三蔵法師の書物「大唐西域記」にも記されています。
三蔵法師もこの地でどんな思いを馳せたのでしょうか。
ちょっとびっくり!
天山山脈の麓には、世界第2位の透明度を誇るイシク・クル湖があります。
大きさも琵琶湖の9倍と大きく、数少ない古代湖の一つとして有名です。
コバルト・ブルーで、20m先も見えるほど美しく透き通った湖なんです。
ちょっと真面目な話
キルギスでは7割の人口が、農村・山岳地帯に居住していますが、貧困のため国外に出ていく人も多くいました。
そんな中、村に住み続けながら稼げる仕組みづくりをすることを目指し、JICAの支援のもと、一村一品事業がはじまりました。
おかげで、フェルト製品や、はちみつの商品化に成功し、少しずつ経済活動が循環しはじめています。
ミニミニビジネス情報
キルギスの経済は、綿花、たばこなどの農業、畜産業、金・石炭などの鉱業、石油・天然ガスなどに依存しています。
独立直後から経済改革を行い、市場経済化を推進しましたが、投資環境の未整備から、経済は停滞、投資環境の整備が急務となっています。
・進出日系企業
澤田ホールディングス、東京製綱、エスビーティ―(中古車)など
※成城石井が、キルギスのはちみつを輸入・販売しています!
・1人当たりGDP
1,323ドル (2019年度)
すごいぞ! JAPANとともに、プロジェクト
日本のODA支援により、インフラ、農業、市場経済化など、幅広い分野での事業が実施されています。
WOW! 有名人
アスカル・アカエル(初代大統領、政治家)
どんな国旗?
赤字に黄色の太陽が描かれています。
赤は勇敢さ、太陽は平和と豊かさを象徴しているそうです。
太陽の中には、遊牧民が使うテントがシンボルとして描かれているのは、なんともキルギスらしいですね。
プチ観光情報
世界遺産が2か所あります。
1.シルクロード:長安-天山回廊の交易路網
2.② 聖なる山スライマン=トー
主なお土産
フェルト、はちみつなど